海外で過ごした時間は、きっと未来につながる〜イネさんの海外赴任エピソード(3)〜

どんな話題も、経験者のリアルなエピソードは参考になるもの。

マナまなBeeのアドバイザーであるイネさん(仮名)は、小学生と高校生の時期を海外で過ごし、親になってからも息子と娘と共に夫の海外赴任に帯同した、海外経験者の先輩です。

そんなイネさんが、自身のエピソードから、みなさんにアドバイスを送ります。今回は、イネさんの妹さんにまつわるお話。

中2、中3を海外で過ごし寂しい思いをした妹。今は…

私は、3歳から9歳と17歳から18歳の時期を海外で過ごしました。妹がひとりいて、二度目の海外生活の時、彼女は14歳、15歳。多感な中学2、3年生の時期に、仲良しだった友人たちと離れて渡米することになり、すごく寂しい思いをしていました。一度目の生活ですでに自我が芽生えていた私より、中学生になってほぼ初体験のように異なる環境に飛び込んだ彼女の方が、戸惑い悩むことも多かったようです。日本での経験もしっかりあるからこそ、「なんで自分は海外で暮らさないといけないんだろう…」と考えてしまう時期でもあったと思います。外国語の能力はしっかり身につけられたものの、辛かった思い出も少なくないのでは。海外生活中の友人について聞いても、もしかしたらすぐには名前が出てこないかもしれません。

そんな妹は、実は大人になって英語を活かした仕事に就きました。結果的には、海外赴任の経験が、将来のキャリア形成で役立てられたんです。そんな彼女を見ていると、やっぱり海外で得た経験は、自分の可能性を広げてくれる貴重なものだと実感します。

海外生活のタイミングによって、お子さんがどんな思いをするか、なにを感じるかは異なると思います。妹のように、ある程度年齢も経験も重ねていると、お友達との別れが辛かったり、慣れ親しんだ環境の変化に幼少期よりも大きなストレスを感じたりする場合もあるでしょう。

そんな時、目の前にある“今”だけでなく、日本に戻った後にもある“未来”に目を向けてお子さんに語りかけてほしい。海外生活で得たものを強みに、受験や仕事選びでの選択肢が増やせる。語学力を活かしてたくさんの人とつながれる。将来の楽しみが垣間見える言葉を、きちんとかけてあげてください。経験者の体験談も役立つはずです。私も、今まさに不安な人たちに、そんなメッセージを届けられたらと思っています。

***お知らせ***

マナまなBeeでは、帰国子女経験者であり帰国子女のママでもあるイネさんと、オンラインでお話しできる機会も企画する予定です。詳細は今後、SNSやブログでお知らせします。引き続き、イネさんの記事もチェックしてくださいね!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です