帰国子女のママがみなさんの海外経験をサポート!〜イネさんの海外赴任エピソード(1)〜
どんな話題も、経験者のリアルなエピソードは参考になるもの。
今回からスタートする「イネさんの海外赴任エピソード」。自分が小学生と高校生の時期に海外で生活し、親になってからも息子と娘と共に夫の海外赴任に帯同したイネさん(仮名)から、自身の経験談を紹介していただきます。
マナまなBeeのアドバイザーでもあるイネさん。海外赴任で悩みを抱える保護者のみなさんの良き相談相手にもなってくれるますよ。
ひとりぼっちに感じても、仲間は世界中にいますよ
はじめまして、イネと申します。今回はまず簡単に自己紹介させてください。
私は、親の海外赴任の関係で、3歳から9歳までをアメリカで、17歳と18歳の時期をグアムで過ごしました。幼少期から高校生までの間に、2度の海外生活を経験したんです。
その後、日本の大学を卒業して就職。職場の同僚と結婚しました。そして、夫の海外赴任に伴い、4歳になったばかりの長男、生まれたばかりの長女を連れて、今度は母として海外生活を送りました。
自分自身の経験や子どもたちを見守って感じたことなどを、ここでお話しさせてもらいます。
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「海外でも、日本に戻ってからも、マジョリティーになれない」
帰国子女として、そんな寂しさを感じていたことがありました。
海外では日本人の子どもはもちろん少数派です。よそからやってきたお客様のような立場を抜け出すのも簡単ではありません。
さらに帰国した後、同学年の子たちが当たり前にしてきた経験、知っている知識が私の中にはない。海外での体験を理解してくれる人もいない。周りとは違う自分がひとりぼっちの存在のようにも感じました。
もしかしたらまさに今、海外で同じような気持ちを抱いていたり、帰国後の生活に不安を抱えていたりする人もいるのではないでしょうか?お子さん、保護者のみなさん、どちらにも起こることだと思います。
そんな人にまず伝えたいのは、「あなたは決してひとりじゃないよ」ということ。
今はすぐ側にいなくても、仲間は世界中にいっぱいいます。そして、昔は簡単につながれなかった同じ境遇の人たちと、知り合うチャンスも増えています。ひとりで悩まないでほしい。
日本と海外、ふたつの文化の間で生活習慣や価値観を身につけてきた子どもは、「サードカルチャーキッズ」とも呼ばれます。マナまなBeeは、サードカルチャーキッズ同士がつながる場となるはずです。私も経験者のひとりとして、お話しできる機会にみなさんをサポートする立場になれたら。記事でご紹介するエピソードも、みなさんのもやもやを解消するヒントにしてもらえたら嬉しいです。
***お知らせ***
マナまなBeeでは、帰国子女経験者であり帰国子女のママでもあるイネさんと、オンラインでお話しできる機会も企画する予定です。詳細は今後、SNSやブログでお知らせします。引き続き、イネさんの記事もチェックしてくださいね!