マナまなBeeのおもい 〜なぜ海外駐在中の子供向けに日本語教育を行うのか〜
はじめまして。マナまなBeeです。私たちは、ご家族の海外赴任などに伴い、外国で暮らす日本人の子どもたちに、独自の日本語教育プログラムを提供しています。この連載記事は、そんな外国で生活し、いずれは日本へ戻るみなさんにぜひ知っておいてほしい情報を発信するコンテンツです。
・ 子どもたちが日本へ帰国した際に抱えがちな課題
・ 実際に起こった事例
・ そんな課題に対して、私たちが提供する日本語教育の特徴
・ マナまなBeeのプログラムを受けてくださった生徒さんの声
など、さまざまな内容をお送りします。この最初の記事では、私たちが日本語教育にかける思いをお話させてください。
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突然ですが、海外で暮らすみなさん、ご家庭ではどんなことばでコミュニケーションをとっていますか?
英語など駐在地のことば?それとも日本語?家の外では現地のことば、家庭内では日本語というご家庭も少なくないでしょう。
「家庭で日常的に日本語を使っているから、日本での生活にもスムーズに馴染めるはず」
そう考える人もいると思います。けれど、実はそう簡単にいくとは限りません。
ことばを操る能力は、家庭だけでなく日常のあらゆる場面で養われます。学校での友達との会話、本やインターネットで得る情報など、シャワーを浴びるようにことばにふれながら、自分のものにしていくのです。
海外生活では、どうしても日本語を扱う機会は限られています。さらに、家の外での行動を通して、気づかないうちに現地の文化、考え方が身についていくもの。家庭内での限定的な日本語のやりとりだけでは、帰国後に日本で子どもたちを取り巻く社会に滞りなく入っていくのは難しいかもしれません。実際に、それで悩みを抱えるお子さんたちがいます。
マナまなBeeが目指すのは、日本語と日本の文化や習慣を学ぶことを通して、ことばの壁を越えて、将来世界で活躍する子どもを応援すること。
「日本語を学ぶ」というと、膨大な語彙や漢字をどんどん詰め込んでいくようなやり方をイメージする人もいるのではないでしょうか。でも、知識を増やすだけでは意味がありません。日本の生活で適切に使いこなせるものになってこそ、生きた力になる。私たちは、オンラインツールによって同じ境遇の子どもたちがつながり、相互コミュニケーションによって楽しく日本語を身につける機会をつくります。
幼少期を海外で過ごすという貴重な経験が、子どもたちの将来を輝かせるものになるためのお手伝いをさせてください。